善を完全に切り離した魔人ブウ(純粋)は、地球の戦士達を遥かに超える強さを持っています。
なぜ、魔人ブウ(純粋)は圧倒的な力を持つことができたのでしょうか?
ここでは、ドラゴンボール 魔人ブウ純粋「正体と強さとウーブ」3つの考察についてご紹介していきます。
Contents
1.魔人ブウ(純粋)の正体に存在する善と悪の関係2つの考察
魔人ブウには善と悪の両要素が備わっていました。
いったい、魔人ブウ(純粋)の正体に存在する善と悪の関係2つの考察とは、どういったものなのでしょうか?
①悟空にも認められた原作最強の敵「魔人ブウ(純粋)」は悟空の命をもって消滅した
魔人ブウはもともと、純粋な(悪)と(善)のみから成る魔人で、そのうち(善)を引き剥がして、純粋悪の魔人ブウが露わになりました。
見た目はまるで少年のようですが、敵である地球の戦士を次々と吸収してはその力を自分のものとして取り込んでいき、戦いは困難を極めたのです。
自制心を持たない「破壊を好む獣」だとして、キビト神から「最も厄介」と言われていた通り、本能に従って破壊と殺戮の限りを尽くしていました。
地球の戦士達は力を合わせ、戦いの終盤では悟空が作った超元気玉を打ち込むことでようやく消滅に至りますが、その際に悟空から
「おめえはすげえよ…たった一人でよく頑張った…! 今度はいい奴に生まれ変われよ! 生まれ変わったら1対1で勝負しよう!」
…と約束されるなど、その比類なき強さに対しては感心すら湧くほどのものでした。
②破壊と殺戮を好む魔人ブウに生まれた「善」や「愛」の感情
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原作37巻によると、かつて魔導士ビビディが造り出した悪の存在が魔人ブウで、破壊と殺戮を繰り返し、自己を制御する理性もコントロールも持ち合わせていない、ということがわかりました。
確かにブウは、ためらうことなく人を殺し、破壊を行うのですが、一方で優しさとも取れるような行動に出ることがありました。
ある時、自分の強さを認めさせようと1人の少年に話しかけたところ、彼は盲目であるためその強さが見えないのだと言いました。
するとブウは彼の眼を治し、さらにミルクを与えるという、慈悲に似た行動に出たのです。
何より興味深いのは、これまで殺戮と破壊にしか興味がなかったと思われたのに、サタンにだけは好意を持ち、友情まで育んだのです。
2.魔人ブウ(純粋)の強さが地球の戦士を超える2つの理由
どんなに強い戦士でも「敵わない」と思うほど、魔人ブウの戦闘力には圧倒的な差がありました。
それでは、魔人ブウ(純粋)の強さが地球の戦士を超える2つの理由についてご紹介していきます。
①魔人ブウは強い相手を吸収して自分に取り込むため、相手の特殊能力さえも自ら再現することができる
ブウは戦う相手をどんどん吸収し、その特殊能力をも自らに取り入れて強さを増していきます。
つまり強さの段階としては以下のようになるのです。
悟飯+ブウ
ゴテンクス+ブウ
ピッコロ+ブウ
界王神+ブウ
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純粋悪
純粋悪になると、殺戮と破壊をコントロールするどころかその行為に喜びを見出します。
②魔人ブウの「善と悪」は人間の本能そのものである
ブウも純粋悪になると、スーパーサイヤ人第三段階でも歯が立たず、理性を失った破壊力の恐ろしさを感じます。
そもそも、「理性やコントロールが効かない善と悪」とは、人間の本能そのままともいえる要素です。
ごく幼い子供などは、自分の感情に任せて怒ったり物を壊したりすることが多々あり、興味から虫等を殺して遊ぶこともあります。
人間が生まれながらに備えている「理性の効かない善と悪」をとことん際立たせていくと、魔人ブウ(純粋)という存在になるのです。
3.魔人ブウ(純粋)から誕生したウーブに表れる2つの特徴
魔人ブウを倒した後、悟空たちはウーブという善人に出会います。
それでは、さっそく魔人ブウ(純粋)から誕生したウーブに表れる2つの特徴についてご紹介していきます。
①倒された魔人ブウ(純粋)が転生した善人ウーブは優しい心と強い力を持つ
魔人ブウ(純粋)が倒された後、閻魔大王の計らいによって、その魂が善人として転生したのがウーブです。
地球人として転生し、家は貧しいが礼儀正しく真面目な性格を持っています。
まだ子供だった頃に天下一武道会で悟空と対戦した際、対等な戦いぶりを見せたことからも、前世での善の部分と戦闘力を引き継いだことが想像されます。
②最強の敵として現れた魔人ブウは「最も人間らしさを象徴する存在」でもあった
天津飯もヤムチャもピッコロもベジータも、もともとは悟空の敵として現れたキャラクターです。
いずれも、戦いを通して強さを認め合い、共通の敵を前にやむなく力を合わせ、協力しあううちに仲間となりました。
ベジータはやや特殊ですが、どのキャラも心根は穏やかで平和主義なのです。
魔人ブウが善と悪の極端な性質を持つのも、人間が本能的に愛情を感じたり攻撃性を発揮したりするのと同じことであり、理性がない分、表現方法が極端にストレートではありますが、非常に人間臭い存在だとも言えます。
つまり、サタンとの交流を考えれば、ブウの心の中にも「仲間と平和に過ごす喜び」が芽生え、他の戦士達と同様に平和主義である様子がうかがえるのです。
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4.まとめ
原作ドラゴンボールの終盤で、最強の敵として登場した魔人ブウは、当初地球の戦士達が為す術もないほどの強さを見せ、ファンの間には絶望すら漂いました。
しかし、サタンと心を通わせたシーンから、善の部分が注目され始め、「暴走しだしたら恐ろしいが実はとてもいい魔人」だとして、たくさんのファンができたのです。